うすのろと阿房な話

個人化された日常にあること 気になったことを。 白南風(しらはえ)とは梅雨が明ける6月末ごろから吹く、爽やかな空気を運ぶ南風のことを言います。

これは純然たる 忠告です。

”ブロゴーロスッゾ”をブに

アクセントつけて大声でまくしたてるようにいってみ。どう聞こえる?
脅迫罪には問われず、精神的にプレッシャーを与えることができるから。

そういうのを、ターゲットの周辺で 数限りなくやってみ、ものの強弱はあるにせよ、やってるのはそういう類のお粗末なお話。

 

しかも、法的には罪に問われない。警察にもっていっても勘違いで処理される、下手をしたら病気扱いだってよ。

 

?  何を守ってる? 十分邪悪デスよ。 どっちにしても大してかわらんじゃないか。

 

そんなヤツが自分のプライバシーをどうやって主張する?

 

罪と認定できないにしても、動機としてみれば十分悪辣な方法だろう。
ちゃんと鏡見た方がいいぞ。そんな事ばっかしてっから顔が淀んでくるんだぞ。

 

 

ここからは、忠告。

写真とっとけよー。あとで照会できるから。
公開しなきゃ、プライバシー保護の観点から見ても法的には問題にならない。無断で撮影するっていっても。自衛的な観点でやる行為。動機からしても白だろ。

 

それ、勘違いや気のせいじゃないですよー。悪意、あります。と伝えたいね。全然白くない。これが、有り余るネットワーク使ってやることとは。情けない。一体、何をしらべとるんだ。勘違いも甚だしい。

 

ある意味、私的制裁、度を越えれば私刑に近い。"敵対行動”と見て相違あるまい。それを”是認=即ちOK” の前提で動いている。

 

 

私の見解に誤りがなければ、彼らは私刑を是認して生活をし、行動している。それは認識するべきだろう。特定の集団であろうが、ちょっとした興味で関わった個人であろうが。遊び半分でも関わってしまえば危うい行為だ。洒落っ気でやる事じゃない。

 

 

覚悟しておいた方が良い。

プライベートをなくすと大変だぞ。

 

これは忠告ですよ。他に恣意的な何も含んでいない純然たる。

戯言で流されるような問題じゃない。言ったよ、”重い”って。

 

結構、真面目だからな。

極、私的な話だ。周辺にあるものは一切、関係ない。

W杯 2014 ブラジル大会 決勝 ドイツ VS アルゼンチン

決勝トーナメント進む毎に、攻撃のタレントが離脱し、120分のゲームを2回も戦い、困憊の状態にあるアルゼンチンと 準決で開催国を破り 万全の状態のドイツ。

 

試合開始~前半半ばまでは、予想通りポゼッションをドイツに譲りつつも、アルゼンチンが比較的前からプレッシャーをかける部分もあるなど、カウンターの形から度々チャンスをつくる。ドイツ守備陣の軽率なミスもあり、ビッグチャンスも2度、どちらかでも決めていれば。というよりも、前半の前からのプレッシャーがあった背景には、早い段階でリードしておかないと このゲームの勝ち目が無くなっていくことがアルゼンチン自身も考慮に入っていたのだろう。

 

体力的には劣勢、0-0でも後半に行くに従い。ポゼッションを維持され、カウンターの中心のメッシにボールが渡る回数も減ってくる。可能な限りその前にアドバンテージをとっておきたい。そんな意図が見え隠れする前半だった。

 

ハーフタイム。90分終了後のタイムアウト 時間が過ぎるにつれてピッチから下がる選手の足どりが重くなっていく。ドイツの選手と比べても、その重さは目に見えて強くなっていく。

 

延長後半最後の最後、決勝点を演出したシュールレのドリブル。あれはキレが良かったというよりも(おそらく本人はあの位置からのつっかけは得意とはしているだろうが)、

 

相手の足が落ちていく中、ゲッツェの退いたスペースに二人を引き連れるような強引なドリブルをする選択した判断が良かった。

 

確かマスチェだったと思うが、90分終わった段階でかなり疲弊していて、通常ならば足に当てててコーナーに難なく逃れられるようなサイドアタックからのセンタリングに触れなかった。中央にいたDFもおそらくいいボールが上がってこないだろうと思って、ゲッツェのマークを視界から外していた。

 

ゲッツェの胸トラップから角度のないポジションからの左ボレーの一連の流れはほぼイメージ通り 完璧なボールコントーロールだった。

 

今回のW杯を締めくくるにふさわしいビューティフルゴール。戦前の予想したよりもはるかにアルゼンチンの攻勢があり、本当にどちらが勝ってもおかしくなかった。ビッグチャンスを確認しているだけで3度あったにも関わらず、ネットを揺さぶられなかったのは、ノイアーの存在によるところが多いだろう。

 

アルゼンチンの監督の事前インタビューで完璧な試合を見せるといっていたが、ゴールを除いたほぼすべての部分でその言葉に極めて近い高いクオリティのゲームを披露してくれた。

 

出し切ったといえど、計7試合を経て、最後の敗者となってしまったアルゼンチンに充実の雰囲気は微塵もなく、チャンピオンがW杯をかかげ歓喜の雄叫びをあげる様を、

 

全員が無表情に立ちつくし、見上げるしかなかった。

 

クローゼ、ラームなどの大ベテランが去ることになり、ポドルスキーメルテザッカーあたりの経験豊富な選手も次のW杯には何人メンバーに入れるかわからない。しかし、ケディラシュバインシュタイガーエジルミュラー、フメルス、ヘーベデスはあと何年かはトップフォームを維持するだろうし、これからのドイツの未来を担うだろう、ゲッツェシュールレ、ドラクスラーの世代のタレントも続々と出てきている。

 

 

スーパースターでなくとも、全てのポジションでハイクラスの選手を排出し、運動量が多く、戦術的に洗練されていて、相手に応じた守り方、攻め方ができる。スキのないチームを作り出すこの豊かな土壌は今後も数年は続くだろう。

 

他のスポーツサイトの記事で見たのだが、かなり巨額の費用をかけて、中長期的に様々なバックグラウンドを持つ多くの若い才能を掘り起し、磨き上げる育成のシステムを作り上げたそうだ。

 

基軸のチームはあれども、他のチームにも優秀な若手を数多く揃えているドイツの背中をこれから各国が追っていく形になるだろう。ドイツは、今大会通じてチャンピオンに値するサッカーを高いレベルで見せてくれていた。

 

ブラジルW杯 準決勝 オランダ VS アルゼンチン

 

硬い試合を予想していたが、両者、守備に重心をおいているだけではなく、90分はほとんどリスクを冒していない。TVの解説で説明があったのだが、特にアルゼンチンが楔をほとんど入れてこない。2列目3列目のオーバーラップによるぶ厚い攻撃を放棄して、ラインの背後のスペース、特にサイド寄りに走らせるような低リスクな縦パスがほとんど。

 

センターラインより先で少しでもフリーにさせたら、TOPとの絶妙なワンツー、ドリブルによるペネトレイトをガシガシ使って中央を穿ってくるタイプと、スペースを見つけたらスピードでDF2人くらいはいつでも置き去りにしそうなタイプ、この攻撃のキーパーソンを両チームとも警戒しまくっています。

 

そのため、アルゼンチンはボランチを含め、DF陣はバイタルはもちろんスペースを埋めることと、ロベンと、ペルシ、へのパスコースを抑えておくこと。もしロベンにフリーで渡ったら、マスチェが主について、DFラインのカバーも速やかに近づき、スピードでブッチ切られないようにしている。その他のプレーヤーに対してほとんどつられて出ていくこともありません。

 

逆にオランダは10番に入った瞬間に、23人で囲める態勢を常に意識し、または維持したまま、DFの数的優位を崩すこともほとんどない。

 

見合って見合って。動かない。動かない。オランダのポゼッション中に守備ブロックの前をボールが横切る時間が長くなってくるだけです。ブロックの中で頻繁にポジションチェンジをして混乱させようとする動きもありません。

 

スナイダーも2列目から下がってブロックの網にかからないところでボールタッチしたがっているものの、有効なパスはほとんど出せません。自分から仕掛けるタイプでもないし、2列目以下、オーバーラップも自重している。攻撃の2人へのラインはしっかり潰している。当然といえば当然。

 

運動量が両チームともかなり抑え目。前ゲームの疲労の結果だけではありません。攻撃はしかけたいけど、下手にボールを取られてカウンターを喰らう方が怖くて、出ていけません。

 

どっかの記事で指摘されていたんだが、メッシには、ほとんどボールが渡ることがなくても、渡った瞬間に何かが起きそうな恐ろしい雰囲気は持っている。ボールを持っていないプレイヤーに相手DF陣が神経をゴリゴリすり減らされているのがよくわかります。スゴイね。

 

逆に、オランダのDF陣のユニットの集中力も半端なかったね。攻撃をメイクするキーパーソンは両方ともほとんど仕事ができずほぼ封殺。唯一 後半の終わり際、ロベンが抜ききるかどうかというところでマスチェが間一髪のところで足を目一杯のばしてかろうじてブロック。コーナーと判定された時のマスチェのアブねー!っつー安堵の表情とロベンのもったいねーと悔しがる表情の対比が良かった。

 

逆に、アルゼンチンの方は右サイドのアーリークロスから、ドンピシャでイグアインが合わせるも、オフサイド、リプレイ上はギリギリセーフに見えたが、これがほとんど唯一に近いビックチャンスだった。

 

オランダのもう一人のエースも体調というよりコンディション自体が芳しくなさそうなのが目に見えて、引き出す動きもなく、時たま、楔を受けてはほとんどDFにひっかけられて、途中からは完全に一発にまとを絞って少ない機会を伺っているようだった。

 

予想以上に、ジリジリした展開に。

 

延長の中盤から終盤にかけて、人数をかけて両者ゴールを目指しチャンスは作るも、決定打はなく終了。

 

試合の動きは非常に非常に少なかったが、カウンターチーム同士の勝ちに行く姿勢より、負けたくない方が先に立つ、表面上は至極つまらない。しかし見ようによっては、エースにボールが渡った瞬間の雰囲気の素晴らしさと、両チームの守備の集中力の高さに酔いしれたゲームだった。

 

こういう戦いしかできないとすればつまらんことこの上ないが、準決勝だし、戦い方が噛み合わない両チームだからこういう戦い方もあるよねと割り切れるゲームだった。

 

攻撃面では正直物足りなさもあったけど、致し方ないかな。両チームとも、守備している時より、攻めてる方がよっぽど危険。こんな変なゲームあまり見られない。

 

PKでアルゼンチンの勝利で終わるのはもったいないような気もする。ポゼッションはオランダが握っていたが、ビッグチャンスは両者ともほとんどなくPKに入った時点でもどっちの流れともいえない、シーソーゲームだった。

 

やる瀬ないので。アルゼンチンの24年ぶりの決勝進出への想いに軍配が上がったと解釈することにした。

 

W杯 ブラジル大会 準決勝 ブラジル VS ドイツ戦の回想、今後の世界のサッカーに想うこと

W杯はあっと言う間に、あと2試合 決勝と3位決定戦を残すのみとなった。

 

決勝の見通しの前に、準決勝の2試合の流れからおさらいをしてみる。

 

”凍りつく” ある、スポーツ欄の見出しの冠詞が適格に表している。

 

 

強豪同士、しかも準決にしてこの破壊的な結果1-7を述べるまでもなく、

前半の23分の2失点目でブラジルの劣勢を跳ね返すテンションは文字通り、切れた。

 

1点目はセットプレー、両者守備に自信があり、そうそうキレイな形での得点はなかなか見られないとは推測していたが、あまりにも早い時間帯にセットプレーでドイツ先制。

 

立ち上がりから猛り狂ったような怒涛のプレスをかけ自由にさせていなかったものの、この一点で大きくドイツが深呼吸をしてブラジルのプレスを受けたつ形に徐々に適応していったように感じられた。

 

大きな矛を失い、失点を先に喫することの意味が分かっていただけに、ブラジルにとってこの一点は文字通り、チームバランスを壊す号砲となった。

 

守備の一翼であり、チームディフェンスの要の離脱によって、もう一方のルイスに守備のプレッシャーが圧し掛かる。そこを見透かしたかのように ドイツ攻撃陣がスクリーンをかけて ミュラーマンマークをはがしにかかる。そして綺麗にフリーとなる。そして後は、ほとんどゴールエリア付近でインサイドにてボールを押し込むだけだった。

 

バスケでは許可されているものの、これは主審にしっかりとみられていた場合、ファウルに値する行為。しかし、この行為が実際にファウルと認定される回数は多くない。あまりにきっちりと嵌って、得点に結びついたため、その直前のプレーが映し出されたに過ぎない。

 

ともかくルイスにとってこの1点はただの1失点ではなかった。守備の重圧を背負ってのプレーでしかも自分がらみの失点。メンタル的にこの状況を跳ね返し、冷静に統率するだけの精神力をもつのは尋常では叶わない。

 

そのミスを取り戻そうと、組み立てに躍起になって前線にフィードを送る。このDFラインからの構成はグループリーグから見られ素晴らしいボールを供給する一端となっていたが、ここまで来るとブラジルは十分スカウティングされつくしている。しかも相手はドイツ。攻撃の半分以上を担っていた10番はいない。単調なロングボールは相手DFの壁の前にことごとく跳ね返され、相手ボールの時間だけが徐々に長くなってくる。

 

試合を見ている中、このペースでボールを失っていたら、点を早い段階で取らない限り、90分は絶対にDFが持たないだろうと思っていた。代替方法としてロングフィード主体からある程度ボランチをかませた構成を加えないと難しいだろうと思ったが。中盤から繋ごうとしてもドイツの前線のプレッシャーも相当のもので、中盤からのビルディングをしたとしても、下手な奪われ方をし兼ねない。綺麗なポゼッションを放棄しているわけではないだろうが、どちらかというと強固な守備からカウンターの戦術を研ぎ澄ませてきたブラジルにとって、今大会屈指のポゼッション型の好チームに2点を取らなければ勝てない状況はあまりに厳しすぎたと言える。

 

そして、いかに守備的MFのフィジカルが優れていても、息つくことができない中、相手ボールに合わせて守備をしプレッシャーをかけ続けることはできない。

 

近年のスペインが基軸はバルセロナだった。今年のドイツは基軸がバイエルン。しかも前年には欧州王者となっていて、今年のブンデスリーガでは圧倒的な力で優勝。チャンピオンズリーグも準決まで残ったものの、日程的にはそれほど酷使されておらず、W杯に合わせた身体づくりも可能だったため、シーズン終了直後とはいえど、他の欧州のトップクラブに属する選手に見られたようなコンディションの大きな綻びは見られない。

 

それでも思い通りのポゼッションはさせじと、ハイプレッシャーのままドイツに襲い掛かるブラジル。

ドイツの2点目までのブラジルのプレッシャーは鬼気せまるものがあり、チャンピオンズリーグかと見紛うような火花散る鍔迫り合いが見られた。

 

先制点から10分後 クローゼがオフサイドのライン崩れから2点目。W杯の通算得点王の記念の16点目となる得点を決めた時点でこの試合は実質的に閉じられることになった。

 

ドイツチームから言えば、カウンター主体のブラジル相手で、しかも攻撃のほとんどを担う選手がいない中2点のアドバンテージ。チーム全体の精神面を大きく優位に立たせることになった。

 

1-7という衝撃的な結果は、誰も予想しなかったとはいえ。コンフェデからここまで、ほぼ固定されたスタメンを組み、バックアッパーの経験と、コンビネーション(メンタル面においても)がどうしてもスタメンと大きく差がある構成を取ってきたチーム事情からすれば、ある意味納得できる帰結とも言える。

 

攻守にわたる2人の主軸が抜けた穴をピッチに顕在化させるには大きすぎる先制点だったと言わざるを得ない。

 

多くのチームの寄合で構成される代表チームのコンビネーションを、限られた時間の中で構築するのには多くのむずかしさがある。

 

 

通常であれば長期にわたるチームプランが必要。それが無理な場合、クラブチーム内のユニットで揃えてくるチームも出てくるようになってきた。コンフェデで優勝して一気に優勝候補の一角に躍り出たセレソンは逆に相手に多いに研究される対象となり、コンビネーションを深める結果のスタメン固定がスタメンを欠いた時のオプションの準備不足の温床となってしまう。

 

しかしながらこれは結果論で、何故シウバがあそこでイエローをもらったのか、エースを怪我で欠くことになったのは、と言っても仕方がない。スタメンが固定化されることの一番の弊害と言えるのはバックアッパーが試合に入る際、どうしても自信をもってピッチに入れなくなることだ。

 

メンタル面だけではない。同じ選手と長い間、呼吸を合わせてプレーをしていると、どうしても癖がついてしまいポッと違う選手が入った時に違和感が出てきてしまう。高いレベルでの調和が必要な場合、その癖が一瞬の判断の迷いを生んで、大きなミスやコンビネーションの不良となり、チームのバランスを崩す。

 

常時入れ替わることが必ずしも好しとは言えないものの、流動性をもったシステムを組んで経験を重ねていければ、個々の選手だけでなく、チームとしてもいろんなシチュエーションの準備(特にメンタル面が大きい)ができることは言うまでもない。

 

しかし1ヶ月の長丁場、運動量も年を追うごとに高くなっている今のサッカーで11人+交代枠でチーム運営をすることのリスクとアドバンテージはある程度折込み済みだろうといった方がいいのかもしれない。

 

 そのリスクは認識しつつも、開催国として大きなプレッシャーのかかる中、厳しい予選を免除され、チームとしても個々の選手としても、本当の意味での実戦を積む経験がそれほど多くなかったことが、”結果から見る”とマイナスに寄与したといえるだろうか。

 

エースや守備の要を外してプレマッチなど行いバックアッパーを育てつつ、その上で結果も求められるというのは開催国にしかないむずかしさだったのかもしれない。こればかりはセレソンになってみないと本当の所は誰にもわからないだろうが。

 

1つの出来事で大きくメンタル面が左右され、結果に如実に出てきてしまうのがこのレベルのサッカーと言うしかない。

 

 

しかしチーム運営を除いた場合、チーム戦術面からすればブラジルやスペインの敗退が今後のワールドサッカーの潮流に大きな影響を及ぼすことはそれほどないと思える。

 

突出した選手、またはグループの新陳代謝のサイクルの1つである。同じグループを組んでいるとコンビネーションは当然練られてくるが、その分研究されて対策も立てられる。これは、コインの裏表のようなもの。

 

ポゼッションを担っていた中心選手が大きく入れ替わることになれば、同じスタイルを維持するのは厳密な意味で言えば不可能であり、それはスペインだけでなく、バルセロナにおいてもそうだろう。バルセロナがドリームチームと言われた時代、セリエAミランが席巻した時代、ユーベが復古した数年、ユナイテッドが幅を利かせた数年、銀河系軍団のレアルが頂点に立っていた数年、さらに、圧倒的なポゼッションを誇るバルサとスペインが敵なしだったこの数年。

 

世界の頂点に一定期間同じチームが立ち続けそれが終わるのは、戦術が出尽くしたとかそれを超える戦術が出てきたというより、突出した選手(チームの統率力であったり、クリエイティブ性だったり、闘争心だったり、それはその選手の特性によるが)やユニットが高齢化などによってチームの1つのピークが終わることで説明した方がわかり易いし、納得できるだろう。

 

卵(選手)が先か、ニワトリ(戦術/システム)が先かみたいで厳密な答えはないが、ある状況を解決するために、あるのがシステム優勢か、選手優勢か、みたいなものともいえる。

 

そして時代を代表するような突出した選手というのは概して高度な育成システムから生まれるものではないことも皮肉と言えば皮肉なものである。

 

 

話は換わるが、この2大会(足かけ7年±1)を見ると、クラブチームの熟練度をそのまま代表に移行して成功を収める例が出てきた。これが常態化してきた場合、よくもわるくも、W杯の位置づけそのものが大きく問われることも頭に入れておかなければならない。あまり認めたくないものの、世界最強の代表チーム<世界一のクラブチームというのは既に証明されている。

 

 下馬評をおさらいするまでもなく、決勝はドイツ有利。しかし、1点を先にどちらが取るかでチームのメンタルは天と地ほども変わる。盤石なチームをもってしても、思いもよらない1点でチームが崩れることだってある。主審のジャッジ一つで試合の流れが大きく変わることだってある。どんなに盤石なチーム状況をもってしても、強いチームが必ず勝つわけではない。事前に準備したってどうすることもできない、運だって大きな要素だ。

 

つまり予想しても当たることなどほとんどないし。結果からそれらしい説明を添えるぐらいが関の山だ。