うすのろと阿房な話

個人化された日常にあること 気になったことを。 白南風(しらはえ)とは梅雨が明ける6月末ごろから吹く、爽やかな空気を運ぶ南風のことを言います。

国際親善試合 VS ブラジル

 

日本は初のコンビもあり、戦術的にどうこういうより、個人戦術ややり方中心。
組織的な守備もほとんどなかった。

 


伯側。

3日前ライバルアルゼンチン戦。それとほぼ同様のスタメン?コンディションはよくないだろう。基本、省エネ。走らすボールよりほとんど足元へのボールが多い。ピッチが悪いのを考慮して中盤でのミスを少なくするため、プレッシャーのかかる局面へ足もとへの強いボール、足の長い早いボールは余り使わない。楔をつける場合も近くて緩いボールが多い。

 

ボールを足元で保持。相手がプレッシャーをかけてきて喰いついてきた段階でボールをはたき次のポジションへ、敢えて喰いつかせ、次のボールホルダーへのプレッシャーを緩める効果があるか。

 

足の長いボールは一発で裏を狙うボールや、ロングフィード、サイドチェンジ、他、プレッシャーのかからない部分では見られる。ワンツーが出来る場面でも意識的にかわからないが、一端足元に納めてからのパスを使う。そこからの短い距離での壁パスなどでの突破か、ドリブル発進。

 

攻撃で押し込んだ後、相手ボールになった時の切り替えの守備はあるものの、相手のポゼッションが優位でボール奪取が困難見ると必要以上には追わない。(体力温存?)

 

守備は待ちうけが基本、選手間の距離はギチギチではなく、やや緩いくらいにも見える。相手が余裕ある場合はある程度持たせるが、中心部分に入って来るパス。トラップした瞬間、パスややずれた瞬間のチェックは鋭い。中央は硬い。

 

MF以下、アジリティの能力と守備への意識の現われ。

グループでの熟練度のない段階で、個人戦術、個vs個の戦い、ピッチ他、局面に対する判断能力などがメインで進められる。個人の能力、アドリブ力、荒れたピッチに対する耐性などが、見られた試合。前半は相手の様子見的なテンションもあって、チャンスも作る。


が、伯側からすれば、初っ端は相手の出方をみてあまりガツガツせず省エネ、無駄にボールは失わず安パイの選択、時間経過させても良い、ゆったりボールを廻しながら、相手に隙をみつけたら、すかさず前につけ、10番のドリブルか、ワンツーなどで局面打開。

前半は10番の個人戦術を利用した速攻が目立つ。前半1点取った段階でチーム状況に余裕が出る。得点した事によってより無理に攻めない。相手ボールにして失点するようなリスクを減らす。省エネで且つ、できるだけ自チームのポゼッションの時間を長くする。

おおまかにはこういう流れか。

 

日本側

相手のそういう構えの中で、個人的に対抗できていた1トップの絡んだ攻撃が、少ない有効打を生み出す。

1トップへのアーリークロスや、体力面で余裕があった前半は中央でクロスに絡む人数もいて有効打はいくつかあった。しかし、そこからのクリアボールをほぼ相手に拾われ、ほぼ保持される苦しい展開。

ピッチがより荒れている中央部分でのミスパスやトラップミスが多く、中盤の構成は作れず、相手ポゼッションが長く体力的だけでなくメンタル的にもかなり劣勢に立たされる。

後半、入った4番は十分ケアされ、ほぼ封じられる。TOPに入った若手選手はアグレッシブな姿勢を維持、強みのスピードで勝負を挑む。チャンスになりかかる場面もあったが決定打までには到らず。

 

個々を見るとフィジカルやテクニックは相手が優位なのは確か。

しかしそれ以上に、全体として意図したものか、身体に染み込んだものかはわからないが、相手と自分達の能力そのものより、自分たちの現状もつ能力をより優位に発揮できるような戦い方の判断がスコア以上にゲーム展開を相手優位に見させた原因か。

後半、特に最後の方は高校選抜クラスのチームが、公式戦を1試合終えた後に、サッカー好きの同好会相手に練習試合をもう1試合した。それ位の差のある、余裕ある戦いをしていた。


若手に多く経験させた方が長期的に見て得るものが多いのは確かだろう。世界との距離を体感できる。常に世界で揉まれている選手にとって見れば、既に知っているため得るものは相対的に少ないだろう。

0-4の結果にネガティブになるより、
個々の間合い、相手の多用な引き出し、有効な力の出し方戦い方、判断のスピードや質をインプットして日々のトレーニングや、試合への入り方でリロードしていけばよりポジティブに受け取られることが出来る。