うすのろと阿房な話

個人化された日常にあること 気になったことを。 白南風(しらはえ)とは梅雨が明ける6月末ごろから吹く、爽やかな空気を運ぶ南風のことを言います。

イングランド VS イタリア戦

イタリア〇 2-1 イングランド×

 

開幕から好カードの連荘。オランダ VS スペインと同様、緒戦にこれは両チームとも今後のコンディションが厳しそうだが、観客としては申し分ない。

 

イタリアはポゼッションが非常に上手くて(いつからこんなスタイルに?と驚くほど)、相変わらず全ての攻撃でピルロが絡んでいる、引いても守れる。DFラインはクラブチームで統一されているらしく連携は抜群。1点目はトリックプレーからDFの股下を通った鋭いシュートがネットを突き刺す。もう一つは、ポストプレー以外あまり目立たなかったバロテリが クロスからのボールにヘディングを合わせて1点 190近くありデカいがそれに溺れずポジショニング修正に抜かりない。イヤなFWだ。

 

イングランドは昔から大味なイメージの守備から、少しコンパクトな守備になっているような感じがした。10番と売出し中の若手が攻撃を引っ張る。特に19歳?の若者はハツラツとしていて、弾むようなドリブルからイタリアDFに果敢に挑んでいた。2006年のリベリを彷彿させるような 怖いもの知らずというか、とにかく一途にドリブルで押してくるね。体力とかあんま考えずガツガツしている。98オーウェン以来の若手らしい光る攻撃的タレントが出てきた感じ。(ルーニーは若い時から大物感あるから)

 

素晴らしいカウンターから1点を返したが、それ以外は老練なイタリア守備陣にキレイな形になったビッグチャンスはほとんど訪れなかった。でもいい位置でのFKがいくつかあったから、そこを活かしたかったところだろう。

 

中盤の構成と潰し合い。素晴らしいカウンター、ピルロのヘニャヘニャしてるのに、なんでボールを奪われないのか昔から不思議でならないボールさばき。イタリアDFの個人戦術。フラフラしてるが点はしっかり決めてしまうエース。

 

特にボールを奪われた後、楔のボールに対して鋭い寄せでカウンターを防ぐイタリア守備には感嘆。シュートを打たれても最終的に点を取られないことがDFの一番の価値なのは揺るがないが、それとは別にインターセプトから攻撃の起点となるPLAYはもっと評価されていいと思う。バスケのリバウンドくらいの価値はあっていい。

 

得点以外にみどころ満載、やっぱりなゲーム。しかし全開な感じはなかったから、やはりグループリーグ。常連国にとって本当の闘いは決勝トーナメントなんだろうなという点は否めない。強豪国同士の緒戦。