うすのろと阿房な話

個人化された日常にあること 気になったことを。 白南風(しらはえ)とは梅雨が明ける6月末ごろから吹く、爽やかな空気を運ぶ南風のことを言います。

対 ベネズエラ戦

  • 途中からの観戦。印象。

 

守備的な面の強い、細貝と森重の2枚がいた。試合を通じては1戦目ほどのタイトさは感じられなかった。ボールが相手に渡った瞬間や、プレッシャーをかけにいく局面ではそうでもないが、特に相手の攻撃を受けた時にマークがズレ、ルーズさが際立つ。守備面での約束事がないのか、判断にやや迷いがあるのか。

 

それでも3トップのサイドFWが特に守備に相当走ってたから数的な不利になることはほとんどなく、それもあって守備は破綻というレベルではなかった。

 

配給役と見られる7番は中盤でヒーコラいってた、パス経由地としてはそれほどボールタッチの回数が多いとは言えなかったが。その代わり、前線へのランが目立ち、ボランチのエリアからFWの直下トップ下の位置、およびFW追い越すような動きを出すこともあった。まだまだ出来そうな雰囲気は持っているが、様子見しつつ、ああ、初戦だしこんなもんかという感じ。

 

14番は、若手らしくドリブルでどんどん突っかける。得点は思い切りよく振りぬいた左が運よくいいコースにいった感はあったろうが、それでも得点とればよりリラックスしてプレイできるし、チームにも馴染めるだろうから、今後の試合も期待できるだろう。得点より、2点目の速攻時、岡崎に出したパスがほとんど完璧といえるジャストなフィードだったところが印象的。

 

スタートラインは一緒。ベテラン選手だけでなく、ブラジルW杯までは若手の立ち位置だった、次世代の中心と期待されていた柿谷、大迫にも火をつけることになりそう。若手の台頭による競争の激化がよい循環に向かえばどんどん強くなる。

 

最終ラインのボール回しはプレッシャーがちょっとかかるとアタフタしている雰囲気があった。W杯前の東アジア選手権の時もバックラインが急造だと特に、周辺がボールホルダーの動きを伺ってて、そのせいでパスコースを作るための足が止まって、ミスを産んでた。

 

相手チームのFWにすれば当然急造のバックライン、初召集だったら、ガツガツ圧力かければ大きなミスを誘えるし、序盤に大きなミスを誘えば、その後のプレーもちじこまって試合を通してメンタル的に優位に立てるから 個人戦術としてもガツガツ行くよね。

 

その分 攻撃側はリスクをおってナンボだからキャップが浅い時大変なのは守備陣だろう。

 

FWとかが自由にポジションチェンジしてミスしても後ろでどうにかできるエリアに比べ硬くミスをしづらく、ミスが直接1点に繋がるポジションなだけにリスクを負わない、堅実にオートマチックな動きが要求される。

 

DFラインからゲームを作ろうと思えば、ここ2試合のミスは構成途上では必ず起きる可能性があるポカ。特にJでさえ見られないような類のミスだったから余計、大きな心配の必要はない。許容しているわけではなく。ミスをできるFW陣とミスのできないDFの立ち位置の違いもある。DFからの構成を放棄してロングボールを選択してしまえば、あのミスはなくなるわけだから。

 

ある程度試合をこなした上で同じミスが出てきたら相当な問題。

 

ひらばの観客としたら、試合のスコアとか、良い形がどれくらい作れたか、や当たり前な連係不足がどうこうというより、個人がどんな姿勢でのぞんだか、1試合通してメンタル面をどうコントロールしたかとか、試合の大きな流れの変化にどう対応しようとしたか、コミュニケーションをどう取って対処しようとしたか、そっちの方に興味がある。

 

スタートラインということはそこあるのは伸びしろだけとも言える。