うすのろと阿房な話

個人化された日常にあること 気になったことを。 白南風(しらはえ)とは梅雨が明ける6月末ごろから吹く、爽やかな空気を運ぶ南風のことを言います。

アジア大会日韓戦

韓国に対して1つ下のカテゴリーU-21で勝負を挑んだ日本代表。

解説から、リオデジャネイロオリンピックを目標にしているチームを経験をつませるという意味もあってアジア大会に充てたということだった。

 

それに対してホームで日韓戦、カテゴリー1つ下の相手なれば、負けは許されない 韓国側の方がメンタル的には難しい。

 

と思ったが、前半からフィジカル優位を押して気合の入ったプレッシングで、日本代表のパスワークを封殺、前半から後半までほぼ全ての時間帯でゲームを支配し、チャンスの数も23倍はあった、日本からすれば不作為PKからとはいえ0-1での敗戦はややもすれば、よく試合終了まで耐え抜いたとも言えなくもない。

 

確かに韓国のFWからのプレスはそれまでの対戦では味わうことのできなかったレベルのもの。しかし、日本のテクニックのレベルからすれば、冷静に対処できればもう少し中盤で引っ掛けられずに相手を走らせることができたのではと思った。ピッチの緩みや不整地な部分があったのを差し引いたとしても。日本選手もAWAYで相手の気合にちょっと腰が引けた部分があったというような主旨のコメントがあったが、そのメンタルで劣勢になった分だけ余計に相手のペースに引きずり込まれたといえそうだ。

 

前目の選手が、自陣深くまで押し込まれて、ボール奪取してもつなぐような余裕を与えられず、苦し紛れにロングボール蹴ってた。

 

試合展開の変化、ピッチの状況により、リスク回避で中盤を省略し早めに前線につけて、こぼれを狙うようなポジショニングに戦術変更ができれば(あえてそういう戦術を排除しているのかは知らないが)、ロングボールに対応するようなオプションを頭の隅にでも入っていれば、試合時間のほぼ全てを相手のペースで進められた今回のようなことにはならなかったのかもしれない。

 

トップに当てるボールもほとんど、意図したものというより、相手にとらされた選択肢で、苦しい状況の中でのもの。時には12どころではなく13の局面などもあり間髪いれず相手ボールになってた。

 

いずれにせよ、力負けする部分をうまくいなして、相手の土俵で戦わないオプションをとれる戦術眼を養う必要性を感じた対戦だった。言葉では簡単に言えるが、実際に実行できるチームは熟練度の高いチームか、突出した戦術眼を持ったパーソナリティをもった選手がいるチームか、ベテランがいるチームということになるだろう。

 

それも実際そういう状況、そういう相手とやってやって初めて体感できることでもある。2年後の糧としておきたい部分。リオで勝ち上がるのであれば、同様、それより力の差があるチームと戦う可能性は12分以上にあるのだから。